とろろ汁の丁子屋
東海道五十三次の20番目の宿場町である鞠子宿(現:静岡県静岡市)には、慶長元年(1596年)から400余年、自然薯のとろろ汁を提供し続ける「丁子屋」があります。江戸時代より東海道の旅人たちに滋養強壮によいご当地グルメとして愛され続けています。いまなおそのすべての自然薯は静岡県産を使用しております。1977年から始まった県内の自然薯栽培ですが、昨今では夏の水不足や生産者の高齢化など様々な問題が重なり、生産量は年々減少しています。
今回のお披露目会では自然薯の価値をさらに高める取り組みとして
①自然薯に多く含まれるGABAによって「機能性表示食品」出願中の商品の試食、
②静岡県の海から採れた乳酸菌で発酵させた自然薯を活用したパスタやラーメンの試食を行います。
元来「自然薯=健康に良い」食材として親しまれていますが、1日120gの自然薯を摂取すれば高めの血圧を下げる効果があると言われています。そして乳酸発酵させることでGABAの数値がさらに上がることが確認されています。機能性表示の認可と、発酵自然薯の活用は自然薯の価値を高め、静岡県の自然薯栽培における魅力向上に寄与するものと考えられます。また県内ではもともと多いとろろ汁店ですが、それ以外の飲食店でもメニュー開発し提供することで、自然薯を中心とする静岡独自の食文化として楽しんでいただけることを期待しています。
●日程/2025/02/17(月)
●場所/海辺のイタリアン TERRA COSTA ‐テラコスタ‐