ららら紀行

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新進気鋭の和食料理人が一日限りの饗宴『第2回 美味らららダイニング』開催レポート(前編)
#ふじのくに茶の都ミュージアム  #美味らららダイニング  #ダイニング  
静岡県は、全国トップクラスの多彩な「食材の王国」である優位性を生かした観光振興を図るため、ガストロノミーツーリズムを推進しています。その一環として、2024年2月15日(木)に、「第2回 美味らららダイニング」を「ふじのくに茶の都ミュージアム」で開催しました。

今回のダイニングのコンセプトは「ふじのくにの新和食」。
地球沸騰化の時代が到来し、より地球に優しい行動を心掛ける意識が大きくなってきている今の時代に、多彩な食材に恵まれる静岡県で料理人は何ができるのか?「ふじのくに食の都づくり仕事人」でもあり、静岡を代表する新進気鋭の2人の和食料理人が手を組み、アイデアと技術を駆使した新しい和食に挑戦しました。海のもの、山のもの、その全てに感謝し、古から未来へ静岡の食の豊かさを繋げていくイベントになりました。


【行程】
15:50 ガイド付き施設見学、プレミアム茶会
17:00 ダイニング
19:30 終了

【会場】
ふじのくに茶の都ミュージアム
住所:静岡県島田市金谷富士見町3053-2
TEL:0547-46-5588
https://tea-museum.jp




「ふじのくに茶の都ミュージアム」で、静岡県の茶文化を実感する。


日本一の大茶園・牧之原台地に2018年に開館した「ふじのくに茶の都ミュージアム」。茶摘み体験・茶手揉み体験・抹茶挽き体験・茶道体験といった体験をはじめ、お茶の産業、文化、歴史、民俗、機能性の展示でお茶について知ることができる博物館です。
また、日本庭園や小堀遠州の綺麗さびなど、お茶と一緒に愉しむ日本文化の提案も。お茶の様々なことがわかる総合ミュージアムになっています。


博物館、茶室、庭園、商業館から成る「旧島田市お茶の郷」を「茶の都しずおか」の拠点として名付け、整備された「ふじのくに茶の都ミュージアム」。外観には静岡県産の木材を使用した吹き寄せ壁を設置。博物館内には回遊性のある様々な見どころを用意している。


イベント当日は、2組に分かれ、スタッフのガイド付きで、様々な展示を見学しました。
最初に案内されたのが、博物館3階の標高200mの高さにある富士山展望ホール。おもてなしの静岡茶「つゆひかり」をいただきながら、眼下にミュージアム内にある日本庭園をはじめ、大井川、島田市内の風景を眺めました。



続いて、同じく博物館3階にある「世界のお茶」のコーナーへ。中国の茶館やトルコのレストランを復元した空間をはじめ、紅茶や各種中国茶など世界のお茶、お茶を飲むための道具などが展示され、日本以外のお茶文化を知ることができました。



博物館2階は、「日本のお茶 静岡のお茶」のコーナー。手揉みの様子がわかる映像や製茶機械などが展示されていました。


続いて、茶室「縦目楼(しょうもくろう)」へ移動し、この日限りの「プレミアムダイニング 茶会」が開かれました。
掛軸の鵬雲斎大宗匠筆「渓海一朶香」をはじめ、香合、花入など、普段と違ったこの日限りの取り合わせに。茶道における作法を教えていただきながら、参加者は少し緊張した面持ちでお茶を楽しんでいました。



また、富士市にある「菓子処 たかぎ」による、練り切りの実演も行われました。和菓子づくりの道具についての説明を受けながら、繊細な手つきで仕上げられていく、水仙と梅の花をあしらった富士山の2種類の和菓子。参加者も思わずため息をつきながら、職人の手つきを見つめていました。
これらの練り切りはお土産としてお持ち帰りいただきました。






会場となった茶室は、江戸時代の大名茶人・小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手がけた茶室を復元したもの。京都の石清水八幡宮の滝本坊(たきもとぼう)と伏見奉行邸の一部を復元して構成されています。
また、隣接する庭園は同じく小堀遠州が手がけた後水尾院(ごみずのおいん)の仙洞御所(せんとうごしょ)の東庭を復元したもの。舟遊びができる池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)・舟遊式(しゅうゆうしき)の庭園で、それらの要素も復元されています。
これらの解説を受けながら、江戸時代の日本文化や茶文化をしっかりと感じることができました。

後編はいよいよダイニングイベントのレポートです。 【レポートはこちら】

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