ららら紀行

0014
一日限りの特別な饗宴『美味らららダイニング』開催レポート(前編)
#富士山  #美味らららダイニング  #ダイニング  
2023年11月29日(水)に、静岡県が主催する「美味らららダイニング」が「富士山本宮浅間大社」(静岡県富士宮市宮町1-1)で開催されました。
静岡県では、全国トップクラスの多彩な「食材の王国」である優位性を生かした観光振興を図るため、ガストロノミーツーリズムを推進しています。その一環として、ガストロノミーツーリズムの静岡県ブランド「美味ららら」にちなんで「美味らららダイニング」(ダイニングイベント)を開催。
世界の料理人が注目する焼津のサスエ前田魚店の店主・前田尚毅氏が総合プロデュースを担当し、普段は食事のできない「富士山本宮浅間大社」を会場に、国内外から注目を集める静岡県と新潟県のトップシェフ4名が、静岡県産食材をふんだんに使った、一日限りの特別な饗宴を実現。
午前と午後の2部制で開催された中の午前の部の様子をご紹介します。

【行程】
09:40 静岡県富士山世界遺産センター
10:45 富士山本宮浅間大社(境内見学・御祈祷・湧玉池見学)
11:30 富士山本宮浅間大社内参集所(食事)
14:00 解散



「静岡県富士山世界遺産センター」で、食の源泉にもなっている世界文化遺産・富士山を知る。




建築家・坂茂(ばんしげる)氏がデザインした「静岡県富士山世界遺産センター」。展示棟外壁の木格子は、富士ヒノキで作られている。

当日は晴天に恵まれ、美しい富士山を間近に感じながらのイベント開催となった。
逆さ富士の形になった特徴的な外観の「静岡県富士山世界遺産センター」。建物の手前には湧水を引き込んだ水盤があり、そこに建物が映ることで富士山(センターの外観)の姿が現れます。この湧水はセンターの空調熱源に利用され、富士山の水の循環を建築的に表現しています。



「富士山の恵みである湧水を利用し、富士宮市内には4軒の酒蔵があります。また、ニジマスの養殖や、酪農も盛んに行われています。豊かな水は、富士山の大きな特徴です。海から蒸発した水は、山の頂で雪や雨となり、山肌に染み込んで、何年もかけて山腹や山麓、さらには海底からも湧き出します。この水の循環が、高山帯から駿河湾の海底まで、多くの命を支えています。これが静岡の豊かな食材へとつながっているんです」と職員の村松さんが教えてくれました。



全長193mのらせんスロープ。登山者になった気分で富士登山の風景と雰囲気を楽しめる仕掛けがほどこされている。
逆さ富士形の建物は展示棟になっていて、タイムラプス映像を見ながら、らせんスロープを上ることで、静岡県の特色である海からの富士登山を疑似体験できます。映像は、伊豆半島の戸田(沼津市)から見る海からの富士山、富士宮口登山道七合目付近から見る風景、同九合目付近からの夜景、山頂から見る雲海など、富士山の大自然が感じられる見応えのあるものになっています。


展望ホールのテラスには富士山の大沢扇状地で採取された富士山の石を敷き詰めている。
最上階(5階)の展望ホールまで上ると、大きなピクチャーウィンドウからは、刻々と表情を変える本物の富士山を一枚の絵のように鑑賞できます。その他にも、活火山である富士山と人との出会いの物語を紹介する「荒ぶる山」、富士山への信仰をキーワードに富士山のもつ普遍的な価値を紹介する「聖なる山」、美術や文学に代表された富士山について紹介する「美しき山」といった常設展示、265インチの大画面に高精細な4K映像を上映し、美しく雄大な富士山の自然や文化を紹介するシアターなどを用意。世界文化遺産「富士山」の信仰と芸術、火山・自然・防災、未来につなぐ取り組みなどについて学び、美しい映像を堪能するといった「富士山」を満喫する体験を提供しています。

当日は、企画展「富士を介して信(よしみ)を通じる-平川義浩絵葉書コレクションにみる富士山の姿-」が開催されていました。日本屈指の絵葉書コレクター・平川義浩氏が寄贈した貴重な絵葉書を通して、その時代の絵葉書の流行や、芸術の源泉としての富士山の描かれ方を知ることができ、参加者も興味深そうに見ていました。


静岡県富士山世界遺産センター
住所:静岡県富士宮市宮町5-12
TEL:0544-21-3776
https://mtfuji-whc.jp



富士山の噴火を鎮めるために湧水池がある地に移された「富士山本宮浅間大社」





全国1300社余りある浅間神社の総本宮である「富士山本宮浅間大社」。およそ2050年前の紀元前27年に、富士山の噴火を鎮めるために祀られたのが始まりと伝えられています。二度の移動を経て、今の場所には806年に遷座されたと記録されています。

美しい神様と言われ、かぐや姫のモデルにもなったとされる木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が御祭神。美しい富士山を見て、こちらにも美しい神様がいらっしゃるであろうとして御祭神になったとされています。


1604年に徳川家康公により寄進された拝殿。ほか、楼門など3棟が家康公の寄進により建てられている。

2階建ての「浅間造(せんげんづくり)」と呼ばれる珍しい形式の本殿。屋根の形が富士山のようにも見えることから、富士山の上にも神様がいらっしゃるということを表現したという説がある(諸説あり)。


当日は、ご祈祷を受け、玉ぐしや舞の奉納も行わせていただきました。


毎秒に2.4kLの水が湧き、水温は一年を通して13度。かつては富士山詣をする際、禊(みそぎ)をした場所でもある。
実は今の場所に移動したのは富士山の湧水が出ている湧玉池(わくたまいけ)があったからだと言われています。この池は約1万年前の噴火でできたと言われており、富士山の噴火をおさめるためには水が必要ということでこの地が選ばれたとのこと。富士山に降った雨水や雪が富士山にろ過され、30〜40年ほどのときを経て、湧き出てきていると言われ国の特別天然記念物にもなっています。


富士山本宮浅間大社
住所: 静岡県富士宮市宮町1-1
TEL:0544-27-2002
http://fuji-hongu.or.jp



後編はいよいよダイニングイベントのレポートです。 【レポートはこちら】

関連キーワード
関連する記事
View All